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令和6年12月28日(土)から令和7年1月6日(月)までお休みをいただきます。1月7日(火)から通常営業いたします。
休業中も「お問合せ」ページからのお問合せはご利用頂けますが,折り返しのご連絡は1月7日(火)以降となります。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
今年は,当事務所にはセカンドオピニオンのご相談が多数寄せられました。
弁護士への依頼は,多くの方にとって,一生で一度あるかないかの出来事であり,弁護士をどう探せばいいのか,何を基準に選べばいいのか非常に悩まれると思います。
そこで,弁護士の探し方,選び方のヒントになることを書いてみようと思います。
1.相性(話しやすい,質問しやすい)
弁護士に案件を依頼すると,短くても数ヶ月,長ければ2~3年に渡って,ともに交渉や裁判をしていくことになります。弁護士も人ですから,やはり「相性」というのは非常に大切です。
「何でも聞きやすい」「説明がわかりやすい」「なんとなく安心して相談できる雰囲気」そんな感じが得られた良い相性だと思います。
逆に「言葉が難しくてよくわからない」「すごく経験がありそうだけれど,なんだか怖くて質問しづらい」そんな風に感じてしまうようなら,少しだけ慎重になった方がいいかもしれません。
初めての相談の時は,緊張してしまうかもしれませんが,遠慮せず積極的に質問してみましょう。「わからないのは自分が悪いのかな?」などと思う必要はありません。難しいことを,一般の方にもわかりやすくお話するのが弁護士の役目です。
2.連絡が取りやすいこと
何を当たり前のことを,と思われるかもしれませんが,稀に,連絡をしても事務スタッフとしか話ができない,初回相談のとき以外に弁護士と会ったことがない,というような話を聞きます。
裁判等はきちんと対応してくれているのかもしれませんが,直接弁護士と話ができないようでは,不安になってしまいますよね。
弁護士の仕事は,裁判所や警察署に行ったり,外部での打合せやコンサルテーションも多いものですから,連絡した時に留守が多いこと自体はふつうのことです。ですが,折り返しの連絡希望に対して1~2週間も連絡がないとか,書面は来るけれど何か月も会っていないというのは,少し心配です。
必要なときに直接弁護士と打合せや相談ができるのかどうかは,確認しておいた方が良いでしょう。
3.知識や経験
これが一番最後に来ていることを意外に思われる方もいるかもしれません。もちろん弁護士の「実力(知識や経験)」は,弁護士を選ぶ上で大切な要素です。
ただ,離婚や相続などは多くの弁護士が手掛けている分野ですし,訴訟技術の巧拙は弁護士同士でさえ見極めが難しいものです。
これを法律の専門家ではない方が見極めることはとても難しいと思います。結局のところ,1.に挙げたように,質問をぶつけてみて,それに対して具体的な事例を挙げたり,分かり易い言葉を使ってきちんと説明をしてくれるかどうか,で見極めていくしかないと思います。
なお,医療事件,著作権関係,消費者問題,虐待事件など,分野によっては専門性が高く,取扱っている弁護士が限られる分野もあります。まずは問合せ時に「このようなケースは取り扱いがあるか」を確認してみると良いでしょう。
いかがだったでしょうか。
実は,冒頭に記載したセカンドオピニオンのご相談でも,ほとんどのケースでは法的対応そのものには何も問題がなく,むしろ非常に優れた対応をされている先生も多くいらっしゃいました。
それでもセカンドオピニオンを求めたり,弁護士を替えたいと思ってしまうのは,きっとご不安だからなのでしょう。すでに弁護士に依頼をしている皆様は,そのようなご不安・ご心配を一人で抱え込まず,まずは依頼している弁護士に心配事をぶつけ,よく話し合ってみることをお勧めいたします。
また,これから弁護士に依頼をしたいという方は,1~3を参考にして頂き,是非ご自身に合った弁護士の先生を探してみてください。